家事代行とは似て非なる訪問介護の業務
訪問介護と言うと、家事代行のような存在を思い浮かべる方もいらっしゃるかもしれません。実際、生活援助のサービスでは、家事代行のような業務を対応することになります。そのため、訪問介護士は、家事全般が得意な人が十分にその力を発揮できる職種といっても過言ではないでしょう。
訪問介護を必要とする利用者さんの中には、すでに独居老人になっているケースも多く、自身で家事がほとんどできていないことも少なくありません。一人暮らしの高齢者は、食事もスーパーで買ったお惣菜などをワンパターンの食事になることが多く、栄養面での偏りやそれに伴う健康面への影響も危惧されています。
そのため、訪問介護士として料理を担当する場合、高齢者の栄養面をきちんと加味した上で、おいしい適切な食事を作ることが求められます。それを踏まえると、これまで主婦をしてきた方をはじめとする栄養の知識がある人は、現場で重宝され、活躍できるでしょう。
実際、家事代行サービスより訪問介護の方が、給料が高くなる傾向にあります。介護サポートも兼ねているため、それは当然のことでもあります。そのため、家事を活かしたいのであれば、ぜひ訪問介護を目指すのをおすすめします。特に訪問介護の場合は、需要が高く求人も溢れているため、生活に困らないスキルとして武器になります。
また、訪問介護で習得したスキルは、自身の親の介護でも大いに活かされるでしょう。高齢化社会における人々の老後を支援する意味でも、自身の今後を考える意味でも、訪問介護の知識は役立てられます。