高齢者の自宅に足を運び、身の回りの世話をする訪問介護内のサービスに、生活援助があります。生活援助は文字通り、料理・洗濯・掃除等の日常生活のサポートのことを指します。その中で気を付けなくてはいけないのが、生活習慣の違いです。

例えば、掃除をするにあたって、家の中の片付けのやり方は人によって認識が異なります。中には、普段自分が自宅で行っているやり方で掃除をして、利用者さんからクレームを受けるケースも少なくありません。自分勝手な判断で行わずに、作業をする前にやり方や要望をしっかり確認して作業に移すことが大切です。

ゴミ出しも同様に、住んでいる地域で収集日は違います。万が一、違う地域と混同して収集日以外にゴミを出してしまうと近隣トラブルに発展しかねません。さらに、可燃・不燃の分別も含めて正しく処理をする必要があります。そして、アイロン掛けや洗濯なども生活援助の業務になります。ただ、これらの作業は必須ではなく利用者からの要望があった場合のみ行います。良かれと思ってやったことが余計なお世話だったという結果にならないように、こちらも作業前に確認しておきましょう。

その他、必要に応じて日用品の買い出しや料理なども対応することになります。料理はただ作れば良いというわけではなく、栄養面に気を配って献立を考えなくてはいけません。おいしく楽しみながら食事を取ってもらえるよう、前もって好みやアレルギーの有無を把握しておくのも大事です。